西大寺は、もともと金陵山西大寺の門前町として栄えました。
古くは、室町時代から、江戸・明治・大正・昭和まで、商業の中心地として発展しました。
500年以上続く天下の奇祭、西大寺会陽(はだか祭り)は、国の重要無形民俗文化財に指定され全国的にも有名です。毎年厳冬の2月の深夜、観音院本堂で約10,000人のまわし姿の男たちが、2本の宝木をめぐって行う争奪戦は圧巻で勇壮そのものです。この宝木を取ったものは、「福男」と呼ばれ福を得られます。その福とは、『寿(長寿)、富(財力の豊かなこと)、康寧(無病なこと)、好徳(徳を好むこと)、終年(天命をもって終わること)』の五種の幸福を得ることで、『五福』と呼ばれています。観音院境内から、北側に並ぶ、昭和レトロな街並みを『五福通り』と呼ぶようになりました。独特の雰囲気を持つこの通りは、映画やテレビのロケ地として使われるようになりました。
映画『三丁目の夕日』『魔女の宅急便』NHK『とんび』が有名です。
看板建築をはじめとする昭和レトロな街並み、和風・洋風、明治・大正昭和と時の流れを感じます。どこか懐かしいこの通りをゆっくりと歩いてみまさんか?